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2.女性美を超える

人の美醜とは何でしょうか?性別にかかわるものでしょうか?人体美が女性にのみ神様から与えられた特権ではないと私は考えます。性別に関係なく、美しくなりたいと切望するすべての人に神様が与えてくれるものであって、当然男性にも美しくなる可能性があると思います。男性が女性らしい完璧な美しさを手に入れるためには、卓越したメイク技術と仕草や言葉使いなど、女性的に振舞うための勉強が必要になります。どれも重要なものですが、今回はその中でもメイク技術について考えましょう。

女性の仕草などは町なかの女性を観察したり、本を読むなど研究をすればある程度習得できるものですが、メイクとなると第3者の目が必要になります。独りよがりのメイクをしていては、他者から自分が今どの様に見られているのかわかりにくいものです。お顔は一人一人違うのですから、本のようにやっても同じように出来ないこともあります。したがって実際やっている手順を見たほうが、早く覚えられると言うメリットもあり、お奨めといえます。当たり前の事ですが、年を重ねるにつれてメイク技術は最重要になってまいります。女性の場合はもちろんですが、女装っ子さんでもある程度年をとると、技術によってカバーしなければならない箇所が現れるものです。10代の頃は何もしなくてもやわらかい肌、プルンとした唇等、どこをとっても健康的で美しいのですが、残念ながら20を過ぎると、若さに頼るだけでは美しさを維持することが難しくなります。加齢とともに現れてくるお肌のトラブルを、日ごろのケアやメイク技術でどれだけカバーできたかによって、美しさが左右されてしまいます。

男性が女装に力を入れるようになるのは30代以降、という方が多いようです。アルテミスにお越しになるゲスト様の中には「もっと若いうちに女装をしていればよかったのに」と嘆く方もいらっしゃいますが、若い頃から女装を始めていても誰でも年をとるわけですから、この悩みは必ず通ることになるイバラの道でもあるわけです。メイクオフをしたらまったく別人ということは、女性でも女装っ子さんでも同じことが言えましょう。ですから嘆くことはありません。きちんとしたスキンケアをすることで、お肌の老化を遅らせることは可能です。また、卓越したメイク技術を用いれば実際の年齢よりも、すっと若く変身することも可能です。

元々男性も、メイクをすれば女性と同じように(あるいは女性よりも)美しく変身することは可能です。といいますのも、女性がメイクをして美しくありたいと願い努力をするのは男性へのセックスアピールのためであり、「男性の目に美しく映る女性」になりたくて努力をしている場合が多いのです。その点から考えれば、女装美は女性美を超えるまさに究極の美を作り出す可能性がある、ともいえるのです。男性が持っている美的センス、女性の求める美の集大成が一気に爆発して表面化された状態それが女装美だからです。